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佐藤忠良展

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先月以降、大山崎美術館、神戸市立博物館の「南蛮美術の光と影」展、
マイセン展と美術館巡りが続きましたが
今度は妹に誘われて、佐川美術館に行ってきました。

現在、昨年亡くなられた佐藤忠良の生誕100年を記念する
「彫刻家佐藤忠良展」が開催中でした。
常設展示されているブロンズ像に加え、
幼稚園時代に読んだ絵本『大きなかぶ』の原画や
表紙や挿絵を担当した出版物などの資料も展示されていました。

また、1980年代には美術教科書の編纂のお仕事もされていたようで
その中の中学校美術の教科書の「美術を学ぶ人へ」という
メッセージが心に響きました。
手もとに置いて折に触れて読みたいと思って、図録を買い求めました。

科学と芸術のちがいと、その関係について、というものですが
---科学技術が私たちの日常生活の環境を変えて行く。
他方、芸術は環境を変えることはできないが、その環境に対する心を変えることはできる。
ものを変えることが出来ないものなど役に立たないむだなものだと
思っている人もいるかもしれないが
直接役に立たないものが心のビタミンなのようなもので、
しらずしらずのうちに、私たちの心のなかで蓄積されて、感ずる心を育てる。
人間が生きるためには知ることと同じように感ずることが大事---
というような内容です。
by luxe-style | 2012-06-04 16:17 | おでかけ
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